カナダ都市特集:バンクーバーとは?
バンクーバーはカナダで3番目に人口の多い都市。 周辺都市を含むメトロバンクーバー(都市圏)の人口は約265万人で名古屋市に近い規模です。各国から移民が多いこともあり、海外初心者でも生活しやすい都市と言われています。自然と都会の融合を味わえるのが最大の特徴で、アクティビティも勉強も仕事も全部楽しみたいという方におすすめの都市です。
バンクーバーの概要
州 | ブリティッシュコロンビア州 |
人口 | 約265万人(2023年度推計) ※メトロバンクーバー全体 |
言語 | 英語 |
空港 | バンクーバー国際空港(YVR) ※成田空港から直行便で約8時間35分 |
主要交通機関 | 電車、バス、フェリー |
日本との時差 | 冬:-17時間 夏:-16時間(3月中旬~11月上旬) |
バンクーバーの学校 |
世界で最も住みやすい都市バンクーバー
英エコノミスト誌系のEIUによる世界の140都市を対象に実施した「住みやすさ」調査の結果、バンクーバーは「世界でいちばん住みやすい街」に何度も選ばれています。
住みやすいだけでなく、バンクーバーは観光地としても有名です。
グラウスマウンテン/スタンレーパーク/イングリッシュベイ/サンセット・ビーチ/キャピラノ渓谷吊り橋公園/バンデューセン植物園/リンキャニオンパークなど都会でありながら自然も楽しめるスポットが充実しています。
📍バンクーバーの中心地ダウンタウン
▼バンクーバーの中心地「ダウンタウン」は最も人が集まるエリアです。
このエリアには学校、飲食店、企業が集まっているため、留学生の活動拠点として知られます。語学学校・専門学校の多くがダウンタウンに集まり、またアジア系スーパーが幾つもあります。日系スーパーで有名なコンビニ屋や日系のラーメン屋も最近は増えています。
留学生が多いエリアですが、ひとたびダウンタウンを出れば留学生が少ない個性に溢れた様々なエリアが周囲に点在します。
皆さんもバスやスカイトレインを利用して色んなバンクーバーの側面を感じてみてください。
☀︎バンクーバーの気候
カナダは寒い印象がありますが、バンクーバーを含むBC州の南部はカナダで唯一温暖な地域です。日本同様に四季があり、夏は湿度が無くカラっとして快適で、夜まで明るい日が続きます。真冬でも気温がマイナスになる事はあまりなく、大雪は稀です。念を通して気温の面では過ごしやすく感じるでしょう。しかし冬季は曇りがちになり、雨が増える傾向です。
以下はバンクーバーの気候の概要です。
- 春(3月~5月): 春になると気温は徐々に上昇し、平均気温は8℃〜14℃程度になります。この時期は雨がまだ多いものの、陽気な日も増え始め、野外活動に適した気候になります。
- 夏(6月~8月): 夏はバンクーバーの最も過ごしやすい時期で、平均気温は18℃〜22℃程度です。降雨は少なく、晴れが多いため、観光やアウトドア活動に最適です。
- 秋(9月~11月): 秋になると気温は再び下がり始め、平均気温は10℃〜15℃の間で変動します。秋は雨が多くなり、特に10月と11月は湿度が高くなります。
- 冬(12月~2月): 冬季は比較的穏やかで、カナダの他の多くの地域に比べて温暖です。平均気温は0℃〜7℃の間で、降雪はあるものの、大量の積雪にはなりにくいです。
バンクーバーの時差・サマータイム
バンクーバーは日本の時間より-17時間(サマータイムは-16時間)の時差があります。つまり一日の殆どは日本と比べて前の日付となります。
またカナダはサマータイム(夏時間)という制度を採用しています。夏期の長い日照時間を活用してエネルギー節約する事が目的で、具体的には夏期の間だけ時計の時刻を1時間早めます。このシステムにより、ただでさえ日照時間の長い北米の夏はさらに遅い時間まで外が明るい状態になります。(地域によっては夜10時近くまで薄明るい)
これにより夜が短くなる=電気を使う時間が減りエネルギー節約、という訳です。外に居る時間も伸びて活動が出来、一日が充実しやすい理想のシーズンです。
サマータイムの適用期間は3月第2日曜日午前2時~11月第1日曜日午前2時です。
バンクーバーの給与水準
バンクーバーの最低時給(2023年12月時点)が16.75カナダドル(約1,764円)であり、東京都の最低時給が1,113円であることを考慮すると、バンクーバーの最低時給は東京都の約1.50倍高いことになります。
また、カナダにはチップの文化が根付いており、15%から20%のチップを支払うことが一般的です。特にレストランのサーバーや美容師、ホテルの従業員などのサービス業に従事する人は給与に加えてチップももらえるでしょう。
バンクーバーの物価
バンクーバーでは給与水準が日本に比べて高い一方で、物価が高いのも事実です。
またバンクーバーの物価はカナダの中でも高いとされてますが、うまく節約することで生活費を抑えられます。
以下では家賃・食費・交通費の3つの項目に分けて解説していきます。紹介する情報をぜひ参考ながらバンクーバーライフを楽しみましょう。
シェアハウスの家賃
カナダの留学生はシェアハウスに住むのが一般的です。家賃相場に変動はありますが、2023年12月時点では月800〜1000ドルのシェアハウス物件が多いです。一人暮らし(1ベッドルーム)の場合は最低でも2000ドルはかかるでしょう。
食費
バンクーバーの食費は日本と比較した場合、約1.5倍〜2倍高いとされています。
自炊中心の場合は月々200ドル〜300ドルほどで抑えることが可能です。
外食の場合は安めのレストランでも一回の食事で15ドル〜25ドルかかり、より高級なレストランやバーや日本食の場合、50ドルを超えることも珍しくありません。
交通費
バンクーバーで交通機関を利用するための定期の値段は以下の通りです。
バンクーバーの交通定期券(大人用)の料金を表にまとめると、以下のようになります。
ゾーン | 現金 | コンパスカード | 定期(1ヶ月) |
1-ZONE | $3.15 | $2.55 | $104.90 |
2-ZONE | $4.55 | $3.75 | $140.25 |
3-ZONE | $6.20 | $4.80 | $189.45 |
この表はコンパスカードという交通カードの各ゾーンごとの月間料金を示しています。バンクーバーの公共交通システムはゾーン制を採用しており、利用するゾーンによって料金が異なります。1-ZONEは市内中心部に限定され、2-ZONEや3-ZONEはより広いエリアをカバーしています。
以下で詳しく説明します。
🚆交通機関
主な交通手段は、TransLink 社が運営する①バス、②SkyTrain(電車)、③SeaBus(フェリー)で、これら 3 つの交通機関は、すべて同じ料金・乗車券で乗り降り可能で、一定時間(90 分)内ならそれぞれ無料で乗り継ぐ事が出来ます。
運賃は3つあるゾーン(移動距離)によって異なります。同じゾーン内の移動であれば 1 ゾーン料金、ゾーンを1回またぐと2ゾーン料金、2回またぐと3ゾーン料金となり、ゾーン毎の乗車券・定期券が販売されています。 また、既に各ゾーンの乗車券や定期券を所有している状態でゾーンを越える場合(1ゾーンの定期券を持っていて2ゾーンに行く場合など)は、追加料金を支払えばそのまま乗車可能です。
※ただし、バスは全てのゾーンを 1 ゾーン料金で利用可能。Skytrain、SeaBus は平日 6:30 以降、土日祝は全てのゾーンを1ゾーン料金で利用可能。
運賃は現金か Compass Card と呼ばれる、日本のパスモ、スイカ、イコカのような電子カードを利用します。 Compass Card はオンラインや自動販売機などで購入できます。(空港からカナダラインに乗る場合のみ通常料金+5 ドルが適用されます)その他、終電が出たあとは始発・始バスが動くまで、主要なルートを「N」の付いた番号の「ナイト・バス」が運行しています。
※ご自身のアカウントを Compass Card ウェブサイトに登録しておくことをおススメします。万が一Compass Cardを紛失してしまった場合も、カードに入金していたお金を戻せます。
詳しくはバンクーバーの交通機関のページもご覧ください。
TransLink ウェブサイト:http://www.translink.ca/
Compass Card ウェブサイト:https://www.compasscard.ca/
バンクーバーの治安
バンクーバーはカナダの中でも大きな都市の一つであり、全体的に治安は良いとされています。夜に出歩いている人も多く、世界的にみても安全です。貴重品を落としても返ってきたという話を耳にするほど、親切な人に囲まれています。
しかし、都市部の一部には、小規模な犯罪や治安上の問題が存在するエリアもあります。
特に、「ヘイスティングストリート(E.Hastings St)」はホームレスの人々が多く集まり、治安が良くないと有名なエリアなので、極力近づかないようにしましょう。
また、いくら治安がいいとはいえ、日本の常識のままではいけません。日本の治安が良すぎるだけで、カナダでも安全への対策は必要です。バンクーバー市内では特に置引きや詐欺の発生件数が高いため、十分な対策が必要です。
よく起こるシチュエーションは以下です。
- カフェやレストランでのトイレに行っている間の置引き
- 図書館での置引きや窃盗
- 物件探しの際の金銭的詐欺
- テキスト・電話詐欺
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