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カレッジ・大学の仕組み

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カナダのカレッジ・大学の仕組みをキーワードから解説していきます。なお学校やプログラムによっては下記説明と異なる場合があります。

セメスター(学期)

通常カナダのカレッジ・大学は4ヶ月間を1学期(セメスター)として、年2学期で構成される「セメスター制」で運営されています。つまり入学も卒業も年2回存在します。構成は秋学期(Fall Semester、9月~)と冬学期(Winter Semester、1月~)、そして5~8月が夏休みとなります。

ただ学校によっては、5~8月に夏学期を用意する3学期制もあります。または短い春セメスター(5,6月)、夏セメスター(7,8月)を運営する場合もあります。

1セメスターは正味おおよそ15週間前後です。通常は学期の終わりに2週間ほどの休み(ブレーク)が入ります。

クレジット(単位)

カナダも日本と同じように、クレジット(単位)制で動いています。

1単位とは3時間/週のボリュームとされます。プログラムに割り当てられている単位数はまちまちですが、一般的に1プログラムは3単位の場合が多く、言い換えれば1プログラムは週9時間の「勉強量」というイメージになります。(勉強の想定ボリュームであり、授業時間数ではありません)

平均的な単位の取り方は、1学期で5クラス履修することで15単位、そして1年間(2学期)で30単位となります。

学位の種別毎の取得クレジットの目安

クレジット数
1セメスター 15クレジット
一年プログラム
Certificate
30クレジット
二年プログラム
Diploma, Associate Degree
60クレジット
四年プログラム
Bachelor’s Degree
90~120クレジット

なお「フルタイム」と呼ぶには、学生は1学期で12単位が条件と言われ、これ以下の単位数はパートタイムに分類されます。とは言え12クレジットのペースでは大学を4年間で卒業出来ないため、15クレジット以上に増やすか、または夏季セメスターなど追加講義をとるのが通常です。

GPA

GPA(=Grade Point Avarage)とは成績評価値の事で、わかりやすく言えば「成績の平均」ですが、計算式が決められており、かつ州および大学によって計算式が異なります。

通常、成績はA+からFまでの7~12段階ほどでマークされますが、それぞれにポイント(0~5など)を割り当て平均値をとったものがGPAということになります。

GPAはカレッジから大学へトランスファー(編入)する場合など、大学への入学・編入などで関わってきます。

一般的な計算式:各科目の(単位数×ポイント)の合計÷総単位数(履修登録単位の総数)

パスウェイ(進学準備プログラム)

一般的にパスウェイ(Pathway)は進学準備コースのことで、進学後の授業についていけるようトレーニングすると共に、英語力の進学条件を満たす事もできる「語学コース」の事を指します。

留学生は必ず英語力の進学条件、通常TOEFLやIELTSのスコアの提示が必要ですが、パスウェイへ通って卒業すればテストスコア無しで進学する事が出来ます。「パスウェイを修了すれば進学出来る」という安心感と計画性が大きなメリットです。

ただ英語条件クリアだけが目的ではなく、進学後に授業についていくアカデミックスキルを身につける事も本来の目的です。課題やテストも多く、進学後さながらの勉強量です。進学後のためのトレーニングと言えるでしょう。詳しくはパスウェイ特集で更にご紹介しています。

パスウェイコースを提供するのは提携する私立語学学校が主ですが、カレッジ・大学の付属語学コースも基本的に同じ仕組みですので、広義のパスウェイの一つと言えます。

カレッジ一覧ページでは、カレッジ・大学毎にパスウェイ提携する語学学校も掲載しています。

トランスファー(編入)

カナダでは州ごとにカレッジから大学への編入システムが用意されています。
留学生料金でカナダの4年制大学へ通う場合、年300~500万円もの学費がかかるのが普通です(カレッジの倍以上です!)。また大学直接入学には、カレッジ進学以上に高い英語力が求められるため、留学生の場合はまずはカレッジを経由して大学に進むという流れが一般的とされています。

大学編入の詳しい解説はこちら

BC州の場合

カナダ国内で最も編入システムの整備に力を入れているのがBC州です。BC州内の公立カレッジと、公立・州立大学が双方のプログラムカリキュラムを調整することで、カレッジでの2年間で履修した約60単位のうち、ほとんどをそのまま大学へトランスファー(移行)することができるので、3 年次から編入できる仕組みが確立されています。(プログラムや編入先の大学によっては条件が異なる場合があります)

BC 州内のカレッジから大学への単位移行については下記のサイトから確認が可能です。
https://www.bctransferguide.ca/

一般的にカレッジでの最初の2 年間はArts and Science Associate of Degree と呼ばれる、文系か理系かいずれかの一般教養科目を中心に学び、大学編入後にメイン専攻を絞る方法があります。また、Hospitality やBusiness などの専門プログラムから、同分野・関連分野の専攻プログラムを持つ大学に編入できるものもあります。

BC 州内で大学編入に強いとされているカレッジ
Langara College
Douglas College
Camosun College

どの大学へ進みたいかでお勧めのカレッジも異なってきますので、詳しくはカウンセラーと相談をお勧めいたします。

ON 州の場合

BC州ほど編入システムが構築されていませんが、コースやプログラムごとに単位認定され、一部の単位を移行して大学へ編入できるものがあります。ただし3 年次から編入出来るとは限りません。

ON 州内のカレッジから大学への単位移行については下記のサイトから確認が可能です。
https://ontransfer.ca/

また、世界大学ランキングでも上位に位置する大学(例:トロント大学、マギル大学など)の場合、高いGPA取得やエッセイ、インタビューなど含めて単位認定の基準も厳しいため、必ずしも編入できるとは限りません。

カナダ国外からの編入

既に日本や他国で学士取得済の場合、その単位をカナダのカレッジや大学にトランスファーできる仕組みがあります。トランスファーの手続きは、卒業した母校から英文シラバスを取り寄せる必要があり、また指定の査定機関での有料審査が事前に必要となり時間と手間がかかります。
進学先の学校ごとに手続きの流れや期限が定められておりますので、あらかじめご自身でご確認ください。(マイルストーンカナダではこの手続きのサポートは行っておりません)

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