カナダは薬学の先進国です。カナダの薬剤師が持つ知識やスキルの専門性の高さも、世界的に高い評価を得るレベルで日本よりかなり進んでいます。そのため、薬剤師の勉強をするために世界各国からカナダへくる留学生が近年増えているのです。
そのカナダで薬剤師の専門教育を受け資格を得るという事は、国際的に認知された高い基準の知識とスキルを得られるという事に値します。
このページでは実際にカナダで薬剤師資格を取得し、コンサルティングも行っている青山しんぺいさんの監修によりカナダの薬剤師事情と留学の方法についてご案内します。
カナダの薬剤師(Pharmacist)
薬剤師の判断で薬を処方することがある
薬剤師資格はカナダの各州が発行するので、資格保持者が遂行できる任務内容は州ごとに違いがあります。多くの州では医師の処方せんにもとづく調剤業務だけでなく、薬剤師の判断で、緊急患者への処方、服薬量や期間の調整などを薬剤師の判断で遂行する業務も含まれいて、薬剤師に課される業務範囲が日本とは大きく異なります。
カナダ州ごとの薬剤師権限一覧(クリックで拡大)
カナダの薬剤師資格、日本との主な違い
- 国ではなく州が資格を管轄
- 医療用大麻を扱うこと
- 予防接種も薬剤師の業務である
- 専門知識が求められる仕事に専念できる
カナダと日本の薬剤師資格の違いはさまざまですが、大まかに言えばカナダの薬剤師の方がより専門性の高い知識が求められます。職場においては、薬剤師とは別にアシスタントポジションのテクニシャンと呼ばれるスタッフと仕事をするので、薬剤師はより専門知識が求められる業務に従事することになります。また、カナダは残業などをしない職場環境が一般的なので、プライベートの時間を充実させられるのもカナダで薬剤師として働く大きな魅力です。
薬剤師がカナダに留学するメリット
薬剤師が英語力を高めることで、そのキャリア形成は格段に広がります。カナダという国が気に入れば、薬剤師を目指してカナダ移住するのもアリ。たとえ日本に戻っても、留学で培った経験は一生の財産になるでしょう。
1. 薬剤師が必要とする薬局英語が身につく
- 日本に帰国後に職場で外国人対応ができるようになる
- 国際学会参加など英語を要する仕事を請け負える
- 世界中の薬剤師とつながるチャンスが広がる
2. キャリアの選択肢が広がる
- 外資系の製薬会社やヘルスケア業界への就職
- 英語力必須のJICAなど国際協力分野
- 海外(英語圏)で薬剤師として就職
3. カナダ移住
- カナダの薬剤師として職歴を作る
- 専門職(薬剤師)の職歴は永住権につながる
- 移住後も薬剤師として安定して働くことができる
薬剤師留学された方のインタビュー
体験者がアドバイスする120%成功するカナダ薬剤師留学
ポイント①目標を明確にして最適な計画を
カナダ薬剤師留学では、最終ゴールをどこに設定するかによって、取得したい資格、通学したい学校も変わってきます。そのゴールによって必要となる英語力も変わってきます。自分自身の現在の英語レベルと合わせ、効率のよい留学プランを立てることが成功する薬剤師留学のポイントです。
とりあえず語学学校だけ決めて渡航するのはNG!
とりあえず現地へ行けば何とかなる、その後の進路は現地で見てから決めようと考え、最初の語学学校以外のことは具体的に計画せずにカナダ留学を始めてしまう人が多くいます。その結果、薬局での経験を全く積むことができなかったという話はよく聞きます。
薬局でのアルバイトやボランティアには特定のビザが必要であるなど、知り合いのコネクションなしに受け入れてもらうのはかなり難しいです。薬局見学など薬剤師のための留学をしたいのなら、しっかりとした目標や計画をたてることは必須です。
ポイント②ワーホリはすぐに使わずキープする
ワーキングホリデービザは様々な場面ですぐに働き始められる、雇用主を限定していないとても特別な就労ビザで、一生に一度しか取得できません。カナダ留学が思わぬ方向に進むこともありますから、可能であればワーキングホリデーはギリギリまで取っておくことをオススメします。理由は、たとえ実習やボランティアであっても、カナダの就労環境で薬剤師の経験を積むために働けるビザとしてのワーキングホリデービザがあると非常に便利だからです。
目的別カナダ薬剤師留学プラン
カナダに留学したい目的によって、いろいろな留学パターンがあります。ここではその一例をご紹介。これを参考に自分だけの留学をカスタマイズすることをおすすめします!
①カレッジ+プラクティカムプラン
薬学アシスタント(テクニシャン)ディプロマ+実習
カナダのカレッジで提供されている薬学アシスタント、薬学テクニシャンなどのディプロマ取得プログラムには、通常コースの後半に実習が含まれています。
- 予めカレッジのコースに薬局実習が含まれている
- 薬理学や薬局の法律、薬局ラボなど、英語で薬学の基礎を学ぶことができる
こんな人におすすめ!
- カレッジ入学レベルの英語力がある
- カナダ(英語環境)で薬剤師として働く経験がほしい
②医療英語しっかりプラン
語学学校で英語基礎力アップ→医療英語専門コース受講
留学のメッカであるカナダの都市部(バンクーバーやトロント)には、一般英語や英会話だけでなく、医療英語も含む専門英語コースを提供している学校があります。
こんな人におすすめ!
- 日本で外国人対応ができる薬剤師になりたい
- 医療学会などに出席できるようになりたい
- 医療英語を通じて英語をレベルアップしたい
③カナダで薬剤師プラン
語学学校→ IELTS英語検定→ UBC(大学)
UBC(ブリティッシュコロンビア州立大学)は、バンクーバー郊外にあるカナダで最高レベルにランキングする有名大学です。この大学では、カナダ国外で薬剤師の資格を取得している人を対象にしたカナダ薬剤師サティフィケート取得コース(Canadian Pharmacy Practice Program、通称CP3)を提供しています。
こんな人におすすめ!
- 日本ですでに薬剤師資格を持っている
- カナダ、北米で活躍する薬剤師になりたい
- 海外移住を視野にキャリアの基盤を作りたい
- 最も高いレベルの薬剤師としての知識、スキルを得たい
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Shimpei Youtube チャンネル
マイルストーンカナダは専門分野の留学を強味とする老舗のエージェントです。学校選び、お申込み手続き、カナダ渡航に関する相談などを丁寧にサポートします。カナダ薬剤師留学を目指す方のご相談は、自身がカナダ薬剤師留学を経験したShimpeiが特別スタッフとしてカウンセリングを担当、一人一人の目的、状況に合わせ成功する薬剤師留学をご提案することができます。
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薬局英語専門家/ 薬剤師留学カウンセラー/ youtuber/ 医療系ライター
日本薬剤師免許2009年取得、カナダ薬剤師免許2016年取得
アメリカに短期留学後、2013年にカナダのバンクーバーでカレッジに通い、Pharmacy assistant 取得。2015年にブリティッシュコロンビア大学のCP3プログラムに通い、2016年にカナダで薬剤師免許取得。英語が苦手だったけれども、海外で薬剤師になりたい!という思いで4年以上の歳月をかけて目標を達成しました。自分の経験を活かし、同じ夢を描く皆さんのサポートに全力で取り組んでいます!
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