目次
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カナダ大学編入の概要
カナダでは4年制大学に途中から編入する「大学編入制度」がポピュラーです。
日本人には馴染の薄いシステムですが、カナダではごく一般的。例えば公立カレッジへ2年間通い、その後大学の3年次へ編入する、というのがよくある流れです。
編入が出来るカレッジには通常大学編入プログラム(Universtiy Transfer Program:通称UT)が用意されています。このプログラムで2年間で学んだ単位が大学の1,2年の同等と認定されれば、大学3年次へ編入出来ます。
大学編入コースは通常、文系(Liberal Arts)と理系(Art and Science)にわかれ、他のプログラム同様に入学条件(英語、成績、高校の履修授業など)が設定されています。
カナダの大学編入とは「単位の移行」
大学編入とは、言い換えるとカレッジで取得した単位を大学へ移行するシステムとも言えます。
カナダの学士号取得は通常120単位が必要で、カレッジの1,2年次で半分の60単位を取得して移行する事が出来ます。大学によって編入の必要単位は異なる事もあります。授業の取り方はカレッジのアドバイザーと相談しましょう。
カナダの単位の認定は本来、大学が一人ずつ審査するのが基本です。ただ学校同士で提携、または州内で編入システムを統一させている事があり、その場合は編入が非常にスムーズです。カナダで編入制度が特に進んでいるのはBC州です。
提携関係にあるカレッジ・大学なら、プログラム一つ一つでは無く、コースまるごと移行できるブロック・トランスファーが出来る場合もあります。
なおカナダ国外からの単位移行は個別に大学へ相談する必要があり、場合によっては第三者機関を利用する場合もあります。国が違うと全単位が認定される保証が無いため、手間・効率の面でハードルは高くなります。
カレッジから編入する無視できないメリット
大学編入はカナダ人も利用できる一般的なシステムですが、留学生には特にメリットが大きいと言えます。
1.授業料の節約
カレッジから大学編入する利点はなんと言っても「節約」です。カナダ留学生の公立カレッジ一年間の授業料は平均で17,000~20,000ドル程度ですが、大学は30,000~50,000ドル程度かかります。単純計算で大学はカレッジのなんと2~3倍近くするのが実情です。
最終的に得る学位の価値は同じですから、同じ結果にかかるコストが数百万円節約できるのは巨大な違いとしか言いようがありません。2年間で300~400万円程度の差が出る場合もあります。
カナダ人も学費を抑えるためカレッジから編入するケースもありますが、そもそも留学生はカナダ人より学費が3倍高いと言われますので、留学生にこそ編入制度は助けになります。
2.勉強しながら進学先を絞れる
カナダ渡航前に大学を決めなくてもいい。これが直接進学との大きな違いです。
カレッジ在学中に、自分の足で大学を下見しつつ、またカレッジの成績を見ながら編入先をじっくり考える時間が残されています。日本にいる時に、実感なく4年間学ぶ場所を決めるよりも安心です。
納得して大学を決められるのが編入の醍醐味です。正規留学はコミットメントが重要ですから、学位取得に向けてしっかりした「精神的な土台」にもつながります。
3.大学より小規模で学びやすい
大学は多いと100~200人の学生が同時に講義を聞くかたちとなり、教授と近い距離で学ぶことはほぼ不可能とも言えます。一方カレッジは一年次から数十人の小規模で講義を受けられ、教授へ直接質問したりクラスメートとの関係も作りやすく、整った「学習環境」を活用しがいがあります。
4.仲間やアドバイザーがいる
大学編入コースは皆が同じ目標に向かって学んでいるため、同じ志を持つ学生と情報交換したり相談できる事が、実は編入コースの最大のメリットかもしれません。
カナダで孤独な戦いにならず、他の人の視点や考えを知る事で、自分の検討もより現実的で客観的になります。
またカレッジには大学編入の相談窓口が通常設置されています。単位や編入先のアドバイスや情報などもカレッジなら集めやすく、心強いサポートを受けられます。
カレッジ入学~編入までの流れ
カレッジ選び
まず希望する大学の候補をあげ、その大学の編入に有利なカレッジを検討するのがお勧めです。
BC州は編入システムが整っているためどのカレッジからでも同様に編入が可能ですが、地理的な条件、編入実績などから、大学によって有利なカレッジも存在します。
カレッジ選びは大学卒業のスタート地点となる、最も重要な作業です。カレッジ入学で実績の多いマイルストーンカナダへまずはご相談下さい。
またカレッジ選びのポイントもあわせてご覧ください。
大学編入プログラムに入学
候補のカレッジが決まったら、まずカレッジの入学条件を満たして願書を提出します。カレッジに大学編入プログラムがあればそこへ手続きをします。編入コースの入学条件や入学時期は、通常のディプロマコースとほぼ同様です。
編入コースの英語要件
・IELTS6.0~6.5
・TOEFL iBT70~80
・Duolingo110
おおよそ上記の範囲ですが、学校により異なります。英語条件を満たしていない場合は、付属の英語コース、または提携学校の進学コースへ通う事で、試験をうけずに進学出来る場合もあります。これをパスウェイと呼びます。
➡ パスウェイの解説
なお理系コース(Arts and Scence)では高校数学、場合によっては理系科目の成績証明が必要な場合もあります。高校で同等の授業をとっていない場合、代替えの試験または授業を履修する必要があります。
カナダで大学・専攻を決めるタイミング
編入コース入学後、無駄なく単位をとるにはとにかく早めに大学と学科を決めるに越したことはありません。編入に本来必要ない授業をとれば、それだけ費用と時間の無駄になってしまいます。
理想はカレッジ進学前の時点で決めておく事ですが、出来れば初めのセメスター(一年目の初学期)、遅くも2セメスター目(一年目の最後)には進路を定めます。方向さえ定まれば、あとは決められた授業で良い成績をとる事に集中できます
ただカナダでも編入システムが整っているBC州内なら、進路(学科)さえ決めておけば、学校選びはもう少しゆっくり検討出来るでしょう。
成績
編入プログラムに入学しても自動的に大学には行けません。必要な成績を修めることが編入では最重要です。
大学は編入条件として、足切りになる最低限の成績が提示されている場合がありますが、これは合格ラインではありません。
例えばUBCでは「The minimum academic standing to qualify for admission to UBC is an admission average of C (60%, where 50% is a passing grade), or a 2.0 on a 4.0 point scale」(出展)とありますが、もちろん成績Cで編入が保証される訳ではありません。
カナダの人気大学・学科は、枠よりも多い学生が応募するので、その倍率に勝つための成績が必須です。名門大学なら成績は最低でもB(70%前後)、出来ればA(80%以上)を目標にするのがよいでしょう。
成績が悪いと単位を取りなおす学生もいるほどです。編入経験者、カレッジのアドバイザーなどと相談しながら目標設定をしましょう。
UBCへ編入した方の体験談
課外活動
編入で評価されるのは単純に成績だけではありません。パーソナルプロファイルと言い、学業以外の活動も申告する形となりますが、これが編入で重視されます。
カナダでは一般的にボランティア活動が重要とされ、カレッジ在学中にどんな課外活動をしていたか、アルバイトをしていたか等も確認されます。(例:自分でクラブを作り活動した、地域のボランティアに参加した、日本語教師をした、学科と関係する仕事・アルバイトをした・・等)
カレッジ在学中は、勉強だけに偏らず課外活動にも目を向けましょう!
BC州の単位移行
カナダで最も編入システムに力を入れているのがBC州です。BC州内の編入制度を管轄しているのがBCCATという組織です。
BCCATが州内のカレッジ・大学間のカリキュラムを調整し、カレッジ2年間で履修した約60単位の殆どを大学へトランスファーできる仕組みが出来ています。(プログラムや大学によっては条件が異なる場合があります)
詳しい単位移行の仕組みはBC Transfer Guideで確認可能です。編入先の検討を、学生自身が調べて検討する事が出来ます。
大学編入コースがある学校では、最初の2年間は文系か理系いずれかの一般教養科目を中心に学び、大学編入後にメイン専攻を絞る流れとなります。また、Hospitality やBusiness などの専門プログラムから、同分野・関連分野の専攻プログラムを持つ大学にも編入できます。
参考:BC 州内で大学編入に強いとされている公立カレッジ
・Langara College
・Douglas College
・Camosun College
私立ではアレキサンダーカレッジもUBCを初めとした編入に力を入れており、授業料や日本語サポートの面でお勧めです。
・Alexthander College
どの大学へ編入したいかで計画も変わってきますので、詳しくはカウンセラーと相談をお勧めいたします。
ON 州の場合
BC州ほど編入システムが構築されてないため、カレッジなどのTranscriptを用意して、自分で大学へ審査を依頼する流れとなります。
コースやプログラムごとに単位認定され、条件が満たされれば編入できますが、3年次から編入出来るとは限らず、場合によっては2年次からの編入もあります。
また大学・カレッジ同士が直接提携をしている場合は、編入しやすくなっています。(例:Seneca CollegeからYork University三年目へ編入など)
ON 州内のカレッジから大学への単位移行については下記のサイトから確認が可能です。
https://ontransfer.ca/
また、世界大学ランキングでも上位に位置する大学(例:トロント大学、マギル大学など)の場合、高いGPAやエッセイ、インタビューなど含めて単位認定の基準も厳しいため、編入は必ずしも保証されていません。
カレッジ選びのポイント
カナダの大学編入コースへ入る前にまず、興味のある大学を幾つか絞っておくのがスタート地点です。最終ゴールを絞っておけば、逆算して今すべき行動が見えてくるからです。
その上で、カレッジ選びのポイントを幾つか解説します。
同じ州
編入のしやすさは、既に述べたとおり「同じ州内にある」ことが重要です。別の州からの編入はカナダ国外から編入するのと同じようなもので、編入のメリットがあまりありません。まず候補の大学をあげ、そこと同じ州へ留学するのが大前提です。
編入の強さ
特定の大学に希望が固まっている場合は、その大学の編入に強いカレッジを選ぶのが得策です。提携をしている大学カレッジ同士ならブロックトランスファーが出来たり、有利な条件で単位移行できるケースがあるからです。
例えばBC州で言うと、UBCならLangara College、SFUならDouglas College、UVicならCamosun Collegeが有名です。
ON州では、例えばYork UniversityはSeneca Polytechnicと提携しており編入がしやすくなっています。
SFUへ編入した方のインタビュー
大学との距離
カレッジと大学が物理的に近いと、大学の下見をしやすかったり、編入・単位認定の相談をしに行きやすいなど、行動のしやすさで利点があります。大学へ気軽に行ける距離なら、大学の希望学部に通う学生と知り合いになったり、大学スタッフと関わりをもつきっかけ・活動を見つけやすいかもしれません。
とは言え、同じ州内でも都市が違えば気軽に訪問は出来ませんので、出来れば公共交通等で日帰りでアクセスできる範囲にあれば好ましいでしょう。上記に示した編入関係が強い学校同士は、お互いが近い距離にあるのも特徴です。
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